昨日に引き続き、10月20日の日曜日に鶴見大学会館で開催された「明快塾」のお話を。 昨日は私が総論の話をさせていただきましたが、今日は私たちが具体的にはどんな話をしたのか、私が誇る「タケスエ歯科&丸森歯科☆選抜メンバー」たちの活躍ぶりと合わせて報告させていただきます。 まずは私が、食事が変わると歯ぐきの状態も変わるということを、横浜歯科臨床座談会の衛生士会員である磯崎亜希子衛生士の実体験をもとに、彼女自身の歯ぐきの写真を見比べていただき、食生活がどれほど歯ぐきの健康に大きく影響しているのかということを示しました。 それから、『おさとう3本分』の根拠を、過去の文献(エビデンス)をもとにお話させていただきました。 私たちは、「一日に摂っても差し支えない甘いおやつの量は『おさとう3本分』ですよ」と患者さんにお伝えしています。 8グラムのスティックシュガー3本分、つまり24グラムくらいの量ですね。 これは、過去の厚生労働省のデータや、WHOの提言などから、一日に嗜好品として摂取してもよい量は約25グラム前後という数値が導けます。 その数値とほぼ一致した『おさとう3本分』というキーワードが、のちのちこの日の講演のメインとなってまいります。 さて、なぜこうもしつこく私たち歯科関係者が「おさとうの量を減らした方がいい」と言っているのには、何もむし歯予防の観点からだけではないのです。 おさとう(甘いもの)の摂取量が多い人は、概して食生活全体のバランスが乱れていることが多いのです。 そこで私たち(横浜歯科臨床座談会)が注目し、長年の試行錯誤を繰り返して出来たのが、自らの食生活を顧みて、自らその問題点がわかり、そして自らがどうすれば自分の食生活を改善すればよいのかを考えることができる「食事記録と点検表」というシステムです。 これは多くの当院の患者さんも体験されていることですが、自分が摂った食事を記録表に書き出してみて、そこから点検表に書き写してみて、主食・主菜・副菜に振り分けてみるというワークを、明快塾の塾生のみなさまにもやってみていただきました。 実際に自分が摂っている食事を、自分自身で客観的に見直してみると、実にいろんな事が見えてきます。 すると、自然と問題点が浮き彫りになり、何をどうしたらいいのかがわかってきます。 これをもとに、個々の食生活を改善していきます。 すると不思議なことに、一日3食、規則正しい食生活を送り、主食、主菜、副菜とバランスのとれた食事を楽しむことによって、自然と今まであれだけ食べたかった「甘いもの」の出番って減ってくるんです。 食事を改善することによって、心身共に健康になり、その結果としてむし歯予防とお口の中の健康増進にもつながる、そしてこれが家族に友人に、そして次の世代に引き継がれていく。これが私たち横浜歯科臨床座談会が目指す究極のゴールです。 このあたりの各論と、食事記録のワークの部分は、すべてうちのタケスエ歯科医院と丸森歯科医院選抜のスーパーエンジェルズたちが担ってくれました(^O^) 写真をご覧いただいてもおわかりの通り、みんな落ち着いて、しかもとびきりの笑顔で、楽しんで発表してくれました。 私は最高のメンバーたちに支えられて、安心して進めることができました。 実はこの日の講演のあとに、塾生のみなさんが感想文を書いてくださいまして、それを全部いただきました。 これは私たちにとってすごく貴重な資料になります。 一生の財産にさせていただきます。 感想文を書いてくださったみなさま、本当にありがとうございました。 「自分の食事がどれだけ乱れていたか初めて知りました。」 「まずは自分から。大切なことに気付かされました。」 「医院に戻ってみんなでシェアします!」 「明日からさっそく意識して実践してみます。」 などなど、みなさんそれぞれ沢山気づきがおありだったようで、これから明快塾のみなさまの食生活がどう変わっていくのか、とても楽しみであります。 最後に、こんな私たちにオファーしてくださり、明快塾の大切なお時間をくださった主宰の長山和枝さんと、わたなべ歯科医院院長の渡辺勝先生(なべちゃん)、そして裏方に徹するとともに、とっても楽しく興味深いプレゼンをしてくださった中村亜也子さん(ししまる)の「チームわたなべ」のみなさんに心より御礼申しあげます。 さて、2話に分けてお話させていただいた明快塾報告。 私はこれで終わりにいたしますが、実はこのお話にはもうひとつ続きがございます。 次回(金曜日)のコラムで「もうひとつの明快塾」として、タケスエ歯科医院のキャスト陣ではない、とあるスペシャルなゲストライターにご登場いただく予定でございます。 その場にいた方は「あ、あのひと?!」とすぐにお察しがつくことと思いますが…(^O^) お楽しみに♪ |